ある歯のかぶせが度々外れる・・・そのような時は、外れる所の歯だけの問題ではないかもしれません。
もしくは、治療しないといけないような歯が増えてきたと感じられる場合も要注意です。
問題が起きている部分のみに意識を向けていると、治療の繰り返しになってしまうかもしれません。
わかりやすいものとしては、前歯と奥歯の関係です。
前歯はものを噛み切る、奥歯はすりつぶすという機能の違いもありますが、「前歯は奥歯を守り、奥歯は前歯を守る」という役割もしているのです。
痛い所をだけを見てしまうと、お口の中全体のあるべき機能をおろそかにしがちです。
本来の役割を果たすために歯科治療をうけることが大切です。
おそらく、総入れ歯が入っていますよね。
では、その方が入れ歯を外した場面を想像してみてください。
通常すべての歯がある場合は、歯と歯がかみ合って顎が止まります。
歯が全くない方は、噛み合いませんので、どんどん顔がつぶれるようになってしまいます。
歯には、顔の長さを保っているという役目もあるのです。
そして、その役割は歯の形や位置関係から、ほとんど奥歯が担っています。
奥歯が全てなくなってしまうと、顎の位置を保つことができません。
下の前歯が上の前歯を噛んだ時に突き上げるようになり、前歯がどんどん出っ歯になってしまうか、下の顎がどんどん奥の方に追いやられてしまい、顎が痛くなる原因になってしまいます。
そのため、奥歯があることで、前歯の位置が保たれ守られているのです。
逆に、前歯は奥歯を守っています。
奥歯は横に揺さぶられる力が過度にかかると弱くなってしまいます。
前歯が顎の動きを規制することで、奥歯に過度な負担がかからないように守っているのです。
前歯が度々外れるという場合には、奥歯が失われている、もしくは被せ物の噛み合わせが正しくない、という場合があり、いくら前歯を治しても根本的な解決にはならないのです。
治療を考えるときには、「木を見て森を見ず」にならないよう、一本の歯のみの問題にとらわれることなく、お口の中全体を見て、もちろん必要であれば総合的な治療を行うことで、根本的な問題の解決に努めます。
歯の治療において、抗生物質は顎骨や膿の溜まった部分など、口腔組織への移行濃度が低いとされており、薬単体では治すことは出来ません。
しかしながら、治療と併用し、活発になっている菌の量を減らすためにも、治療の一環として、処方されることが多くあります。
病院や、薬局で処方されるお薬を受け取られる際、皆さんはその説明をどれだけ聞いていますか。
薬には飲み方があり、それを守らないことで、そのお薬の効果を充分得られず、再度処方が必要になったり、長期投薬が必要になるなど、金銭的にも、身体的にも負担がかかることが在ります。
更には、不適切な飲み方を何度も繰り返したり、自己判断で中断したりして、抗生物質そのものが効かなくなってしまったりすることもあります。
そのようなことにならない為にも、毎回お薬の処方の際にはお薬の飲み方をご説明いたしますので、ご了承ください。
緑川歯科医院では、定期的に患者様お一人お一人に、お薬手帳をお持ちいただき、現在のお薬の処方状況などの確認をさせていただいております。
歯科だけでなく、他院の他科での処方によっては、お出ししなくても良いお薬や、治療の為にお休みして頂いた方が良いものもあります。
そういった把握のためにも、初診時、お薬の処方に変更があった時など、お薬手帳の提示をお願いしております。
尚、お薬をお休みする判断は、当院ではなく処方されている医療機関に照会させていただいた上で、お休みして頂きますのでご安心ください。
お薬手帳以外にも、糖尿病患者様の糖尿病手帳のような患者様の健康に関する手帳は、患者様のお体の状態を知る上で、大変重要な情報となりますので、来院される際はお持ちいただけますようお願いいたします。
使用する器具は適切な方法で消毒・滅菌を行っています。
また、器具だけでなく空気にも気を配っています。
業務用の空気清浄機を設置し、ホコリやウイルスなどを除去できるようにしています。
使用する器具を滅菌する機械です。
器具に付着した汚れを落とす機械です。
使用する器具を滅菌する機械です。
使用する器具を細かく分けて、滅菌しています。
業務用の空気清浄機を設置しています。